京都の町を見たいと思った時に、是非参拝したいと考える神社仏閣の上位に位置づけられる八坂神社。道路の突き当たりに赤い鳥居が目立つ神社となります。
八坂神社には主に2つのおみくじが存在します。ひとつは通常の「おみくじ」、もうひとつが女性を中心に人気のある「恋みくじ」です。
通常版のおみくじは白地に黒の印字がなされているもの、恋みくじは赤い枠で囲まれた可愛らしい色合いになっているおみくじになります。
この記事では、番号ごとに恋みくじの解読をしていきます。
不足しているものについて知りたい方は、お手数ですがお問い合わせフォームに全文もしくは画像を添付の上ご連絡いただければ解読させていただきます。
八坂神社(祇園社)の恋みくじについて
おみくじの順番
八坂神社の恋みくじの吉凶ランクは以下のようになっています。
- 大吉
- 吉
- 小吉
- 半吉
- 末吉
- 凶
八坂神社の恋おみくじは?
恋みくじは赤で縁取られている見た目の特徴があります。和歌とその解説がメインで、恋愛に対する向き合い方の指針を得ることができるようになっています。
また、個別項目としてすべてのおみくじに「出会」「恋愛」「幸運の鍵」について記載があります。一般的な病気や引越しに関するものが無いというのが面白い。恋の悩みにぴったりのメッセージが受け取れます。
八坂神社の恋みくじは凶が出る?
京都の八坂神社のおみくじは、1番から16番までとなっています。おみくじの筒の中には、同じ番号が2本ずつ入っていますが、凶は1本と凶が出にくい設定にされている良心的なおみくじです。凶が出る確率は6.6%となっています。
八坂神社とは
八坂神社は京都市東山区にある人気のある神社。海外からの京都観光客の方も多く訪れる、日本の代表的な神社のひとつです。
平安京遷都がなされた794年よりも前より鎮座する古社となります。地域では「祇園さん」と呼ばれ親しまれております。
主祭神の素戔嗚尊(すさのをのみこと)はあらゆる災いを祓う神様として信仰されており、境内には数多くの神様をお祀りしております。
全国約200~300社とも言われる八坂神社、祇園信仰神社の総本社となるのが、京都の八坂神社なのです。
八坂神社の御祭神
八坂神社の主祭神は素戔嗚尊(すさのをのみこと)。
牛頭天王(ごずてんのう)ともよばれることがある神様です。また、薬師如来(やくしにょらい)を本地仏(ほんちぶつ)として、人々の疫病消除(しょうじょ)の祈りを聞き届けるとされ、祇園信仰がはじまるきっかけとなった神様となります。
第一番
『大吉』
八雲立つ出雲八重垣つまごみに
八重垣つくるその八重垣を
(祇園社御法楽 御祭神御歌)
祇園八坂神社の御祭神である素戔嗚尊と櫛稲田姫が御結婚の際に詠まれた日本で最初の和歌。めでたきことの幾重にも重なる様を鑑み、御歌の御縁により益々神の御神徳を戴くべし。
○願望 遂げるに良し
○仕事 諸事成果有り最前を尽くせ
○売買 諸業大いに吉
○待人 御神縁有り
○病気 全快す
○勝負事 天命尽くせば御加護有り
○受験 努力実りて成果有り
○吉方 卯(東)・午(南)の方角
○建築・移転・縁談・旅立 大いに吉
第三番
『吉』
霧のうちもまづ面かげにたつるかな
西の御門の石のきざはし
(藤原 俊成)
霧の中にも西の御門の石段に先づ見えるのは神の御姿です。
神の御加護疑いなく其身をつつしみて仕事に励めとの御さとしと知るべきです。
○願望 努力あれば叶う
○仕事 万事定めるに吉
○売買 時運に従えば利あり
○待人 神の導きあり
○病気 快方す
○勝負事 油断大敵
○受験 冷静に臨めば功有り
○吉方 坤(西南)の方吉
○建築・移転・縁談・旅立 女に妨げ有り用心せよ
第四番
『凶』
山よりもこなたにとまるからす羽に
神のそのふははやくれにけり
(慈鎮)
夕べとなれば日の暮れるは常、また朝となれば日が昇るも常。明けぬ夜は無し。
心穏やかに神に祈りて、静かに朝を待つべし。
○願望 叶う後慎まなければ破れる事あり
○仕事 熟慮断行すれば進展あり
○売買 甘言に注意すべし
○待人 やや遅し
○病気 長引くとも全快す
○勝負事 逆らうと自滅す
○受験 大計を練れば成果有り
○吉方 坤(西南)の方角
○建築・移転・縁談・旅立 迷い起こりて先に進まず
第五番
『大吉』
代々かけて守らざめや昔より
神の園とは白河の波
(宗良親王)
古来より清らかな白河の近くに鎮まります祇園八坂神社。この国を護り鎮めてきた神慮に畏み、平らかに
安らかにあれ。むやみに心を波立たせるべからず。
○願望 諸事成果有り
○仕事 ひるむことなく突き進めば制覇す
○売買 共に福利有り
○待人 御神縁有り
○病気 信心すれば全快す
○勝負事 万事障り無し
○受験 神の加護有り最善を尽くせ
○吉方 卯(東)の方角
○建築・移転・縁談・旅立 大いに吉
第六番
『吉』
みなづきのけふのまつりを見る人も
八重がきなせり神のみそのふ
(読人知らず)
時は移れども、今も昔も神の斎庭に集う人々の尊き八重垣なして拝む様にかわりなし。
またそれを愛しみ見守り給う神のまなざしも変わりなし。
○願望 精進すれば叶う
○仕事 初志貫徹すれば前進あり
○売買 利有れば人に分けよ徳を得るなり
○待人 以心伝心有り
○病気 快方に向かう
○勝負事 有利なり
○受験 努力実りて成果有り
○吉方 酉(西)・子(北)の方角
○建築・移転・縁談・旅立 吉
第七番
『半吉』
あふ坂の杉より杉にかすみけり
祇園精舎の春の曙
(藤原 俊成)
白々と春霞立つ朝ぼらけ、神の御神威ここに在り。
春立つめでたさ近きことと心得、勢をおとさず力の限り励むべし。
○願望 初志貫徹すれば開運す
○仕事 不運有るも辛抱すべし
○売買 金銀を散ず慎むべし
○待人 良縁有り
○病気 用心すべし
○勝負事 独断先行は不運なり
○受験 焦れば転倒す
○吉方 乾(北西)・艮(北東)の方角
○建築・移転・縁談 急げば悪し
○旅立 懐に注意せよ
第八番
『末吉』
猶守れ神のそのよをそのまゝに
のこす八雲の道も正しく
(尭孝)
祇園八坂神社の御祭神である素戔嗚尊が残し給いし御神徳を、弥益々に後の世までも神代のままに正しく伝え、御神慮を守るべし。もとより信仰の篤き人なれば、その御恵を戴けぬはずはなし。
○願望 労あれば叶う
○仕事 石橋を叩いて渡る時
○売買 骨折り損となる律儀密たれ
○待人 人情義理を果たせば来る
○病気 命に障り無し
○勝負事 一旦退くが吉
○受験 横着は徒労に帰す
○吉方 坤(西南)の方角
○建築・移転 障り無し
○縁談・旅立 人を置くが吉
第九番
『凶』
すさのをの神のみゆきにひらきませ
人はまとへるふるの中道
(小澤 蘆庵)
祇園八坂神社の御祭神である素戔嗚尊は己が剣にて八岐大蛇を退治なされた。その雄雄しき御威光にすがり、人の背負いし修行の道を光明とせよ。
○願望 今は慎む時
○仕事 諸事労有れば復旧す
○売買 初め利を得て後大損す
○待人 障害有り
○病気 用心すべし
○勝負事 抜け駆けは大事を失う
○受験 無理押しは転倒す
○吉方 乾(北西)・艮(北東)の方角
○建築・移転・縁談・旅立 急げば悪し
第十番
『末吉』
織りかけし都の錦青柳の
たての糸のみ見ゑわたるかな
(香川 景樹)
二月の末に八坂の里より眺めた都の景色を詠んだ御歌。
春の盛り近きを思わせる歌の意で、末遠からぬうち幸あることと知るべし。
○願望 祈願信心怠るべからず
○仕事 責任放棄は禁物
○売買 過ぎたるは及ばざると知れ
○待人 遅く来る
○病気 長引くこと有り
○勝負事 よろしからず
○受験 後悔先に立たず今に励め
○吉方 酉(西)・子(北)の方角
○建築・移転・縁談・旅立 他人の助言得れば吉
第十一番
『吉』
忘るなよその白河の神垣に
なれしばかりを頼みにぞする
(宗良親王)
後醍醐天皇の皇子である宗良親王が越中の国にて遥かなる都を偲ばれ詠み給う御歌。
人を信じ神を信じ、懸命に祈りを捧げつつ天命に身を委ねるべし。
○願望 損得無く善行を積めば叶うべし
○仕事 成功し信用が増す時
○売買 何事も腹八分目と心得よ
○待人 御神縁有り
○病気 全快す
○勝負事 柳に風となれ
○受験 細心の配慮に努めよ
○吉方 巽(東南)の方角
○建築・移転・縁談・旅立 思い立ったが吉日
第十二番
『半吉』
かさにさす山鳥の尾の長き日に
神のそのとげけふまつるらむ
(藤原 為家)
祇園祭にて風流笠に山鳥の長々とした尾を挿す馬長というお供あり。その尾長鳥になぞらえ、祭の佳き日に神の御神威の恒久なるめでたさを詠んだ御歌。神を頼み清き正しき心を持てば末永く栄えるべし。
○願望 願掛け十分なれば終に叶う
○仕事 助け協力しあい奮い立てば進展あり
○売買 偽りに用心のこと
○待人 牛歩なり
○病気 長引くが全快す
○勝負事 兜の緒を締めよ
○受験 軽率で臆病になると後悔招く
○吉方 坤(西南)の方角
○建築・移転・縁談 障り無し
○旅立 出発に苦労有り用心せよ
第十三番
『大吉』
我宿に千もとの桜花さかば
うゑおく人の身もさかへなむ
(読人知らず)
この御歌は祇園八坂神社の御祭神である素戔嗚尊の御神詠と伝うるものなり。殊に桜を愛でられる御心が窺われ、御神慮に叶う日々の生活を営む人は末永く御神徳を受け栄える由、信仰と感謝を怠らぬこと。
○願望 努むれば成就すべし
○仕事 開眼あり走破せよ
○売買 信用が増し利有り
○待人 来る
○病気 全快す
○勝負事 ひるまず進めば制覇なり
○受験 神の加護有り最善を尽くせ
○吉方 卯(東)・午(南)の方角
○建築・移転・縁談 急いで吉
○旅立 大いに成果有り
第十四番
『末吉』
千早ぶる神の園生のゆふだすき
かけて幾世の末守るらむ
(顕詮)
幾世の末までも守り給う祇園の神のみこゝろを忝く思ひ、いささかの障りに力落とすことなく、
神を敬い信心怠るなとのことです。
○願望 迷へば不運有り
○仕事 真実一路で穏忍せば実利あり
○売買 時運に逆らえば益無し
○待人 腐縁に注意せよ
○病気 神に祈りて難を逃るべし
○勝負事 功を焦るな
○受験 冷静に挑め
○吉方 酉(西)・子(北)の方吉
○建築・移転・縁談・旅立 自重自戒の時
第十六番
『半吉』
神風の八坂の郷とけふよりは
君が千とせとはかりはじむる
(読人知らず)
祇園八坂神社の神の御陰を受けて、永代に栄えゆく第一歩を歩み始めるという、めでたい御啓示とせよ。
○願望 欲を出すべからず
○仕事 時運に背くと挫折す
○売買 時運に背けば利有らず
○待人 粘り強く待て
○病気 日を追って平癒す
○勝負事 打算は裏目と出る
○受験 祈願信心せば吉
○吉方 巽(東南)の方角
○建築・移転・縁談 吉
○旅立 遠方に行くは吉・乗船は悪し