日本武尊が大塚丘から富士山を見て「北方に美しく広がる裾野をもつ富士は、この地より拝すべし」という言葉を残したのをきっかけに、大塚丘には浅間大神と日本武尊が祀られることになりました。その浅間大神を、桓武天皇の時代に甲斐を治めていた紀豊庭が、富士山が噴火した際、諏訪神社のあった場所にお迎えして祀ったのが北口本宮冨士浅間神社の始まりです。
浅間大神は富士山を神格化した神様で、火山鎮護の神様だとされる木花開耶姫命と、同じ存在だと考えられています。かつて富士山のように神格化された山は人が立ち入ることは禁止され、遠くから拝むことしかできませんでした。
平安時代に入ると実際に山に登って修行をする修験道が盛んに行われるようになり、江戸時代には庶民のあいだでも富士山に登ってお参りをする富士講が大流行。関東だけではなく北陸、東北、関西にまで広がる大きな民間信仰となったのです。そのため、元々祀られていた諏訪大明神よりも富士浅間明神としての方が有名に。明治時代に冨士山北口本宮冨士嶽神社という名前に変更され、昭和21年に北口本宮冨士浅間神社という現在の名前になりました。
北口本宮冨士浅間神社の御祭神
木花開耶姫命
彦火瓊瓊杵命
大山祇神
神社の見所とパワースポット
木花開耶姫命は、その美しさに一目ぼれをした瓊瓊杵尊の求婚を受け夫婦になります。二柱が一緒に祀られている北口本宮冨士浅間神社は、美や恋愛成就など女性に嬉しいご利益がいっぱいです。中でも、恋愛成就や縁結び、夫婦円満のご利益を求める女性におすすめのパワースポットが拝殿の右側にある大ヒノキ。
夫婦ヒノキと呼ばれるこの木は、1本に繋がった根本から伸びた幹が途中で2本に分かれ、その先でまた1本になっています。途中で別れてしまってもまた一つに結ばれる姿は、まさに強い絆を持つ夫婦のようです。
拝殿の左側には太郎杉と呼ばれる巨大な杉の木があり、こちらも強力なパワースポット。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
近くのオススメスポット
北口本宮冨士浅間神社は河口湖と山中湖の中間に位置していて、河口湖方面には人気の遊園地である富士急ハイランドがあります。
食べておきたいグルメ
ほうとう
不動が有名です。