雲見浅間神社(静岡県松崎町)イワナガヒメノミコトが祀られる珍しい浅間神社

雲見浅間神社はどんな神社?

静岡県賀茂郡に鎮座する雲見浅間神社。

標高162メートルの烏帽子山にあり、山中に3つのお社を持つ神社です。

険しい岩山の中に鎮座するお社は、とても清浄な気に包まれており、疲れた心と身体を癒やすことができるはず。

辛いものとの縁切り・良いものとの縁結びを望む人が参拝すると良い神社。それが雲見浅間神社です。

雲見浅間神社の御祭神

磐長姫命(イワナガヒメノミコト)

山の神さまである大山津見神(オオヤマツミノカミ)の娘で、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)の姉です。

磐長姫命は、名前の「イワ」と「ナガ」いう音が岩のような永遠に変わらないものを表しており、不老長寿の神さまとして知られています。

『古事記』に登場する木花知流比売(このはなちるひめ)という国津神は、磐長姫命の別の名前という説もあります。木花知流比売は素戔嗚命(スサノオノミコト)の子・八島士奴美神(やしまじぬのかみ)と結婚し、大国主命(オオクニヌシノミコト)の祖先となる子供を産みました。

ご利益

不老長寿の神さまですので、長生きと縁結び、縁切りにご利益があります。

雲見浅間神社の歴史とそれにまつわる神話は?

雲見浅間神社の創建の由来は、確たる史料が残っていないためはっきりしていません。

雲見浅間神社の伝承によれば、創建の由来には悲しい神話が関わっています。

高天原から天下った瓊瓊杵命(ニニギノミコト)は、降り立った地上で非常に美しい木花咲耶姫命に一目惚れし、求婚します。

木花咲耶姫命の父・大山津見神は結婚を承諾しました。

ところが、木花咲耶姫命だけではなく、姉の磐長姫命も一緒に嫁いできたのです。

美しいとは言い難い容姿の磐長姫命を、瓊瓊杵命は大山津見神のもとに送り返してしまいました。実は、大山津見神は瓊瓊杵命の繁栄を願って木花咲耶姫命を、永遠の命を願って磐長姫命を嫁がせたのです。

瓊瓊杵命の仕打ちに怒った大山津見神は、呪いをかけました。

そのため、天照大神の孫でありながら、瓊瓊杵命とその子孫は神々より寿命が短くなってしまったのです。父のもとに送り返された磐長姫命)は悲しみのあまり、雲見に隠れ住むようになりました。

隠れ住んだ地に祀られた祠が、やがて雲見浅間神社に発展したのですね。

雲見浅間神社参拝の注意点

雲見浅間神社が鎮座する烏帽子山の標高は162メートル。

ロッククライミングが禁止されている山全体が御神域ですが、とても険しい岩山です。以前は、女性は中腹の中之宮までしか登ることを許されていませんでした。

岩山の険しい山道の勾配が急だったこと、また山頂は風が強く、危険だったこともあって女性の参拝が制限されていたのでしょう。

幅の狭い急な石段が、拝殿まで130段、さらにそのあと中之宮まで到達するまで320段も続き、その先は山道になりますから、サンダルやハイヒールはNGです。

雲見浅間神社の本殿まで参拝するのであれば、トレッキングシューズを履いていくのをおすすめします。

ちょっと注意したいこと

また、瓊瓊杵命(ニニギノミコト)の仕打ちで姉妹仲が悪くなってしまったため、烏帽子山の山中では、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)の象徴でもある「富士山」のことを口にしたり、褒め称えたりしないようにしましょう。

磐長姫命(イワナガヒメノミコト)の怒りに触れるという噂もあります。

雲見浅間神社周辺の見どころとパワースポット

御神木

麓から130段の石段を登っていく間に、夫婦松という御神木があります。

縁結びのご利益があると言われていますから、急な石段登りを一休みして、パワーをいただきましょう。

拝殿

拝殿を参拝したら、中之宮を目指してさらに石段を登ります。

雲見浅間神社の祝詞が置かれていますので、しっかりと神様とつながりたいと感じる方は奏上して差し上げるのも良いかと思います。

中之宮

中之宮からの眺めはとても素敵ですよ。

本殿

山頂の本殿からの眺めは、中之宮からのそれよりもさらに素晴らしいです。

険しい岩山の山道を登った先にありますので、足に自信がない方は中之宮で引き返しましょう。

山頂の本殿は、決して、無理をして参拝しないようにしてくださいね。

周辺の見どころ

雲見浅間神社の参拝を終えたら、徒歩15分ほどの位置にある千貫門の見学を。

波が岩をうがって作った自然の門は、満潮時には船が通り抜けられるほどの大きさがあり、見応えがありますよ。

また、雲見浅間神社のすぐそばには雲見温泉があります。急な石段・山道登りで疲れた足と体を、温泉で癒すことができますよ。

日帰り入浴も可能ですが、伊豆の海で採れた美味しい魚料理を楽しむことができますから、宿泊するのもおすすめです。

雲見浅間神社へのアクセス

・公共交通機関を利用する場合

JR東海・伊豆箱根鉄道駿豆線三島駅より修善寺行き乗車35分、修善寺駅下車、松崎行きバス乗車1時間半、バス停松崎より雲見入谷行き乗車20分、バス停雲見浜下車、徒歩3分

・車を利用する場合

東名自動車道御殿場IC下車、国道136号経由約2時間、もしくは伊豆縦貫自動車道三島玉沢IC下車、国道136号経由約2時間

まとめ

静岡県賀茂郡に鎮座する雲見浅間神社。

御祭神は、長生きと縁切り・縁結びにご利益があると言われる磐長姫命(イワナガヒメノミコト)です。

鎮座する烏帽子山の標高は低くても険しい岩山ですから、山頂の本殿に参拝するためには、登山道を歩くことになるので準備をしましょう。そこから見える景色は絶景ですよ。

 

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