大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)は、自然豊かな瀬戸内海の大三島(おおみしま)にあります。今治港から船やフェリーで渡ることでもいけますし、しまなみ海道という広島県の尾道と愛媛県の今治をつなぐ高速道路でも行くことができます。大三島はかつては、神の島という意味の「御島」と呼ばれ、人々に崇められてきました。
各地の三島神社の総本山であり、日本総鎮守とも呼ばれる神社。
古くから瀬戸内海は海路の要衝で、平安時代から水軍による独自の支配がなされていました。水軍とは船に乗って戦うのを得意とする武士の集団で、三島水軍・村上水軍などが有名です。
また、大山祇神社は武家からたくさんの武具が奉納されていたことでも有名で、特に甲冑については日本の国宝・重要文化財指定品の半数程度がこの大山祇神社に奉納されているといいます。明治以降は国幣大社に列せられ四国で唯一の大社として尊崇されてきました。
大山祇神社の御祭神
主祭神 大山津見神(おおやまづみのかみ)
創建したのは大山津見神の子孫である、小千命(おちのみこと)であると伝えられています。境内には樹齢2600年ともいわれる、小千命お手植えの楠も残っています。
また、三島水軍の河野氏は小千命の子孫であり、伊予の国を治めていました。大山祇神社に奉納されている武具には河野氏から納められたものも多く残っています。
主なご利益は?
武運、立身出世、海上安全
海上守護、農業や鉱山の神様として信仰を集めています。また、古くから武士から戦いの神様として勝利や出世が願われていた歴史が多く残っている。
地図
鳥居についている扁額が凄く立派ですので、しっかりと確認することをオススメします。この文字は平安時代の書道の達人である「日本山蹟(にほんさんせき)」と呼ばれたうちの一人である藤原佐理が奉納したという直筆の複製の文字が入っているものです。
参拝中に感じたこと
参拝したのは2018年10月3日だったのですが、大きな台風が直前に来ていた影響で木が倒れていました。総門に大きなダメージはなさそうでしたが、やはり自然の力が強大だということを感じさせていただきました。