今回は病気やケガを治したいときに、お願いすると良い病気平癒のご利益のある神社を紹介していきます。
どうしても人間、生きている間にさまざまな体調の変化があるでしょう。
不便な状態になることで、健康が本当にありがたいと気付くことができれば、あとは治しても良いはず。
長引かせて「良くなるのだろうか」と不安になるくらいなら、ぱっと治した方が幸せでしょう。
寄り添ってくださる神様や、その神さまが祀られている代表的な神社を知っておくことはいざという時に役立つと思います。是非、参考にしてください。
闘病中に神社参拝する時の心得
身体の調子が万全でない中で神社に参拝するときには、決して無理をしないことを守りましょう。
遠方のなんとか神社が、患っている病気にご利益があると聞いたら、無理をして参拝する。あるいは、ご家族や友人に代理で参拝してもらったりと考えがちです。
ただ、身体の調子を改善するための参拝。まず参拝すべきなのは、ご自宅の近く、あるいは入院中であれば、病院の近くの神社です。
体に無理をかけず、ご自分の今いる場所を守っている神さまにご挨拶し、守護をお願いしましょう。
患っている病気にご利益のある、遠方の神さまに守護をお願いするのであれば、ご挨拶する時にその旨をお伝えし、取り次ぎをお願いしてからでも十分です。
以前、「神様とつながりやすくなる!正しい神社の参拝方法」という記事でもお伝えしましたが、身近な神さまへのご挨拶は忘れずに行ってください。
病気平癒にご利益のある神様
お住まい、あるいは入院先の病院の近くにある神社の神さまにご挨拶を済ませたら、病気平癒のご利益のある神さまに、病気を吹き飛ばしていただくようにお願いしましょう。
ここからは、病気平癒にご利益のある神さまと、その神さまが祀られている代表的な神社をお伝えします。
もし、現在のいらっしゃる場所の近くにこれらの神さまが祀られている神社があったら、そちらにお参りするのがおすすめですよ。
伊弉諾尊と伊弉冉尊
伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)は国づくりを行った夫婦神。延命長寿、病気平癒のご利益を持ちます。
多賀大社(たがたいしゃ)
滋賀県多賀町に鎮座。
伊弉諾尊と伊弉冉尊の夫婦神は、「お多賀さま」として信仰されていますが、その始まりとなった神社です。
「お多賀さま」を祀る多賀神社は、全国に何か所かありますから、お近くで探すと良いですしょう。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)
荒々しいイメージを持つ素戔嗚尊は、疾病退散のご利益を持っていますよ。
須佐神社(すさじんじゃ)
島根県出雲市に鎮座。素戔嗚尊を主祭神として祀っています。
神仏習合によって、素戔嗚尊は、祇園信仰や氷川信仰と結びつきました。
ですから、お近くにも素戔嗚尊を祀る神社はありますよ。
祇園、天王、氷川、八坂、八雲、須賀という名前を持つ神社は、素戔嗚尊が祀られていることが多いです。
お住まいの近くにこれらの神社がないか、探してみてくださいね。
天忍穗耳尊(アメノオシホミミノミコト)
勝運の神さまとして知られる、天忍穗耳尊。天照大神(アマテラスオオミカミ)の子供で、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の父神で、病気平癒のご利益も持っています。
阿賀神社(あがじんじゃ)
滋賀県東近江市(しがけんひがしおうみし)に鎮座。創建の由来は不明ですが、第29代欽明天皇(きんめいてんのう)の御代に祭祀が行われていた、古いお社。
応神天皇(おうじんてんのう)
誉田別命(ホンダワケノミコト)の名前で知られる第15代応神天皇は、国家鎮護などのご利益の他に、悪病災難除のご利益が。
宇佐神宮(うさじんぐう)
宇佐神宮は大分県宇佐市に鎮座。全国の八幡宮の本宮です。
応神天皇は、武士から武神として厚く信仰され、全国の八幡宮に祀られています。
大分県までは遠くて行けないという場合には、お近くの八幡神社を探してお参りすると良いです。
大物主神(おおものぬしのかみ)
国津神の一柱である大物主神は、人間のあらゆる方面の活動を守護する神さまです。病気平癒のご利益も持っており、健康を望む方も信仰すると良いでしょう。
大神神社(おおみわじんじゃ)
奈良県桜井市に鎮座。三輪山を御神体とし、本殿がありません。古い祭祀を現代に伝えている、日本最古の神社の候補地の一つです。
大物主神は、大国主神(おおくにぬしのかみ)、大己貴神(おおなむちのかみ)と同じ神様となっています。
ですから、上記のお名前の神さまが祀られている神社でも、病気平癒のご利益が期待できますよ。
出雲大社(いづもおおやしろ)
出雲大社は島根県出雲市に鎮座。縁結びのご利益で有名なお社で、日本最古の神社候補の一つ。大国主神が祀られています。
出雲の名を持つ神社は全国にありますから、お近くで探すと良いでしょう。
少彦名神(すくなびこなのかみ)
少彦名神は、小柄なことを大己貴神にからかわれて怒り、共同で行っていた国づくりを放り出して常世に帰ってしまった神話の残る神様。
医薬の守護神で、病気平癒のご利益を持っています。
少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)
大阪市中央区に鎮座。多くの薬問屋が集まっていた道修町に、江戸時代に祀られた神社です。
全国の少彦名神社の他、東京都の五條天神社、茨城県の大洗磯前神社、奈良県の大神神社などにも祀られています。
お住まいの近くに少彦名神を祀る神社を探して、病気平癒のご利益をいただいてくださいね。
八咫烏(やたがらす)
八咫烏は、熊野の神さまのお使いで、全てを良い方向に導く力を持っています。病気を回復に導いてくれるはず。
また、熊野三山には、疾病退散のご利益を持つ素戔嗚尊も祀られていますから、病気を吹き飛ばす守護の力はとても強いかもしれません。
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
和歌山県田辺市(わかやまけんたなべし)に鎮座。
素戔嗚尊が主祭神として祀られています。
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)
和歌山県新宮市に鎮座。熊野速玉大神と熊野夫須美大神を主祭神として祀っています。この二柱の神さまは、伊弉諾尊と伊弉冉尊なのだともされています。
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)
和歌山県東牟婁郡に鎮座。熊野権現を祀っています。
熊野三山は、全国各地に分社が勧請されています。
熊野の名前を持つ神社、もしくは熊野神社の系列の十二所神社を、お住まいのお近くで探してみてくださいね。
※十二所神社では、山の神さまを祀っている神社もあります
遠方の神社に遠隔祈祷をお願いする場合
最近のコロナ禍の影響で、遠方に住んでいてなかなか参拝できない方向けに、遠隔の御祈祷を行っている神社が増えています。
対応しているかを問い合わせ、可能な場合はお願いするのも良いでしょう。
この記事で簡単な紹介をした神社の中では、阿賀神社、出雲大社、少彦名神社が遠隔でのご祈祷を受け付けています。(念のため、申し込みの際に神社に確認してください)
遠隔での御祈祷は受け付けていない場合でも、お札やお守りなどの授与品は初穂料を納めて申し込めば郵送してくださる神社はありますから、気になったら問合せすると良いでしょう。
まとめ
生きていれば、誰でも一度は悩まされる病気をはね返すご利益のある神さまと、祀られている代表的な神社をお知らせしました。
ご自身やご家族にとって、参拝のしやすい神社を選び、ご利益をいただいて病気を追い払ってくださいね。