同じ名前の神社があるのはなぜなの?八幡神社と稲荷神社が多くなる理由

神社参拝を本格的にはじめると、早い段階で似たような名前の神社がいくつもあるのに気が付きます。

東京を歩いている方なら八幡神社や稲荷神社が多いように感じるでしょう。東海地方の方は浅間神社や愛宕神社、北陸なら白山神社、諏訪神社という感じでしょうか。

このような同じ名前の神社がたくさんあるのは、神様はひとつしかないのに不思議ですよね

同じ名前の神社が存在する理由

同じ神社の名前や神様が各地に存在するのは、実は「分霊」という神様を複数に分けたためであるのです。

特にご利益があると知られた神様の力を分けて移すことで遠い人々にもご利益を受けてもらおうという優しさですね。この神様を分霊を移すことを「勧請」と呼びます。

勧請された神様にとっても進行してくれる人の数が多いのは嬉しいこと。実は人と神様両方に嬉しいシステムなのです。

 

2パターンある勧請について

実は勧請には大きく分けて2つのタイプがあるのです。

パターン1 新しい神社を創建する

その土地になかった神社を新しくお呼びしたいとなった場合には、神様を分けていただかなくてはなりません。

例えば町を新たに開発するとなれば、産業が発展するような御神徳をもつ神様にお願いしたいでしょうし、急な洪水など自然災害があればそれを抑えるための信仰が必要になります。このタイプの勧請が一つです。

パターン2 すでにある神社の刷新

もう一つのタイプが、すでにある神社を勧請した神様に入っていただき、模様替えをすることがあります。このような場合には、前から神社に祀られていた神様は一緒に本殿に祀られるか、場合によっては境内に新たに摂社・末社として祀られるかのどちらかになることが多いです。

逆のパターンとして、摂社・末社に新しく有名な神様を勧請することもあります。

同じ神社が多い理由

ある一定の神社が他の神社よりも数が多かったりする理由について述べていきます。

これは信仰によるご利益の存在が今よりも信じられていた時代に「○○神社のおかげで商売が繁盛した」とか「○○神社にお参りしてから戦に出たら功績をあげられた」などの口コミ情報が出てきます。するとそれが噂となって多くの参詣者が自分の土地にもその神様をお呼びしたいとなるのです。

また、特定の神様を守護神や祖神として崇めているグループが、土地を移動した時に分社を増やしていったというケースもあります。

力のある神様(霊威神と明神)

これらご利益が得られやすく、有名になる神様はやはり強い霊性をもつとされていました。

他の地域からも呼ばれるような力のある神様のことを「霊威神」と呼びます。また、分社こそ多くないものの地域の多くの方に信仰される神様も同様に力ある存在と考えられます。このような力のある神様を霊威神もふくめて「明神(名神)」と呼ぶのです。

 

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