建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)とは?

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)は、伊邪那岐命と伊邪那美命の子供たちの中でもっとも尊いとされる三貴子のうちの一柱です。

三貴子とは?
三貴子とは、伊邪那岐命が黄泉の国の穢れを祓うための禊の最後に顔を洗ったとき、左目から誕生した天照大御神、右目から誕生した月読命、鼻から誕生した建速須佐之男命の三柱のこと。

伊邪那岐命は三柱の神様それぞれに高天原・夜の食国・青海原を治めるように命じました。

建速須佐之男命は青海原を治めるよう命じられますが、これを拒否。母がいる根の国に行きたいと泣き叫び天地に災いをもたらしたため、伊邪那岐命によって追放されてしまいます。

そこで根の国に向かうことにした建速須佐之男命は、別れを言うため高天原を治める姉の天照大御神の元を訪れますが、乱暴な行いを繰り返したため高天原も追放。地上に降りることになったのです。

建速須佐之男命の「健」は「猛々しい」、「速」は「勢いがある」、「須佐」は「荒ぶる(すさぶる)」というような意味を持っていて、その名前からも荒々しい神様であることが伝わってきます。

ご利益

縁結び・厄除け・子孫繁栄・家内安全・商売繁盛・学問上達・五穀豊穣・病気平癒

別名

建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)
速須佐之男命・速素戔鳴尊:(はやすさのをのみこと)
神素戔鳴尊(かむすさのをのみこと)
須賀神(すがのかみ)

スサノオノミコトの神話

建速須佐之男命は、荒々しいだけではなく勇敢で頼りになる神様でもあります。特に有名な神話はヤマタノオロチの退治に関するもの。

高天原を追放され出雲に降り立った建速須佐之男命は、美しい娘を挟んで泣いている老夫婦に出会いました。老夫婦によると、8つの頭と8つの尻尾を持つヤマタノオロチという怪物が年に一度現れて、8人の娘たちのうち7人を食べてしまったのだそう。

今年もヤマタノオロチが現れる時期になり、最後に残された櫛名田比売も食べられてしまうと思い、悲しくて泣いていました。話を聞いた建速須佐之男命は、櫛名田比売との結婚を条件に、ヤマタノオロチを退治することを約束。

櫛名田比売の姿を櫛に変えて髪に挿すことで隠し、老夫婦には8回醸造した強いお酒を造るように指示しました。そして、そのお酒を満たした桶を、門を設けた8つの垣根に一つずつ置き、ヤマタノオロチを待ち構えたのです。やがて姿を現したヤマタノオロチは、8つの頭をそれぞれの桶に突っ込んでお酒を飲み始めました。建速須佐之男命は、酔っ払って寝てしまったヤマタノオロチを十束剣という剣で切り刻んで見事退治。

ヤマタノオロチの尻尾を切り開くと中から大刀が表れ、この刀は天叢雲剣や草薙剣という名前で知られています。櫛名田比売を妻に迎えた建速須佐之男命は、出雲の須賀で暮らすことに。このとき詠んだ歌が、日本最古の和歌だといわれています。

その他のエピソード

建速須佐之男命は、神仏習合思想では牛頭天王と同一の存在とされます。どちらも強く荒々しい性質を持つことで知られ、元々は疫病を流行らせる神様になります。

それが後に疫病除けの神様として信仰されるようになったのだそう。

京都三大祭りの一つとして有名な祇園祭は、疫病を鎮めるために牛頭天王を祀ったことが始まり。

牛頭天王はインドの祇園精舎の守護神で、祇園神とも呼ばれています。現在、建速須佐之男命が祀られている神社の多くは明治時代に神道と仏教が分けられる前、祇園社・牛頭天王社という名前の祇園信仰の神社でした。

祀られている主要神社

八坂神社(京都府京都市)
氷川神社(埼玉県さいたま市)
素盞嗚神社(広島県福山市)
熊野本宮大社(和歌山県田辺市)

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