川崎大師のおみくじは字も読めないし意味も難しい
川崎大師のおみくじも漢文で書かれている部分が非常に読みにくいおみくじとして有名です。
しかも、「凶」が多いと評判のおみくじ。
パッと出会ってしまって凶のおみくじだけでも心にダメージを受けてしまっても良い場面。そこで、仏様からのメッセージを受け取れないのではもったいないですよね。
また、一般的な神社ではあまりみない、末小吉や半凶や末凶など凶の種類が豊富であることなど珍しい点も特徴です。
川崎大師のおみくじの順番
川崎大師は全部で7種類の吉兆の表記、100種類のおみくじからなります。
- 大吉
- 吉
- 小吉
- 半吉
- 末吉
- 末小吉
- 凶
川崎大師のおみくじの構成
川崎大師のおみくじは「元三大師みくじ」を使って作られている実は日本でも多く使われているおみくじなのです。
元三大師とは、912~985年に生きた天台宗の最高の位の僧になります。直接この僧侶が作ったわけではないですが、後の天台宗の僧が元三大師から夢枕でのお告げを受けて作ったとされる伝説のあるおみくじになります。
構成は、
- おみくじ番号と吉凶
- 漢文
- 漢文から読み取れる御託宣
- 詳細項目について
という大きく4部構成になっています。
特に漢文の部分からメッセージを読みやすくしてくれている御託宣部分も漢字が多かったり、現代語とはちょっと違う言い方をしているので難しいとされます。
nagomeruでは送っていただいたおみくじの画像から、この部分を特にわかりやすい現代の日本語に直して読み解いていきます。
ネット上に上がっている写真や実際に私が参拝したときにひいたおみくじを解読してまとめております。今後の生き方の参考になれば嬉しいです。
番号によって確認ページを準備しております。知りたい番号をクリックしてください。
川崎大師おみくじ
1番~10番
11番~20番
21番~30番
31番~40番
41番~50番
51番~60番
61番~70番
71番~80番
81番~90番
91番~100番
ネット上に画像や文章があるもののみ記載しております。
不足しているものについて知りたい方は、お手数ですがお問い合わせフォームに全文もしくは画像を添付の上ご連絡いただければ解読させていただきます。
川崎大師のおみくじの意味解説・解読
個別の解説に「走り人」というものがあります。
走り人とは
「走人・走り人」とは『はしりびと』と読み、自分の元から離れていった人のことを指します。疎遠になった人、いなくなった人、失踪した人のなかで気になる人物を考えれば良い。
川崎大師おみくじ1番
第一番
『大吉』
七宝浮図塔
高峰頂上安
衆人皆仰望
莫作等閑看
威勢強く多くの人に尊ばるゝ人なり 凡そ人の上に立つ程の人なれば常に己を慎み大師を念じて和やかにすべし然らざれば人に疎まれ名を傷つけ勢威を失墜すべし
願望 品位高き人は大いに叶ふ低きも分に応じ叶ふ
悦び事 十分にあり
交友 驕らず慎み深ければ友より強き支持あらん
恋愛 深き愛を持てり先を敬愛せよ幸なるべし
婚姻 首尾よく調ひ先幸よし
出生 安産なり良き児を授けらる
職業 地位昇り益々順調なり謙譲なれば尚よし
住居 東の方よし何事もさわりなし
造作 よろづ吉
旅行 半吉
方角 西北の間又は東の方よし
訴訟 有利に結末つくべし
勝負 勝越し
売買 売大いに利あり買いもまたよし
貸借 共に利分あり
待ち人 少し遅きもくるべし
失せ物 おそければ出ず早く尋ぬべし
走り人 案外早く帰るべし
疾病 長引くとも本復すべし
川崎大師おみくじ2番
第二番
『小吉』
月被浮雲翳
立事自昏迷
幸乞陰公祐
何慮不開眉
何事も初めは意に満たぬこと多きも焦らず真心こめて為さば大師の御加護によりて障害消え打ち開ける時来り悦びにあふべし
願望 初め意に副はざるも時を経て叶ふ
悦び事 時を待つべしやがて来るべし
交友 真心通ぜず苦慮するも後相共に了解すべし
恋愛 誤解ほどなく解けて楽しき時来るべし
婚姻 後まとまるも慎重に運ぶをよしとす
出生 安産なり
職業 初め苦労多したゆまざれば後功をみとめらる
住居 宅がへあし見合はすべし
造作 あまり手をつけね方よし
旅行 出るときより行先は楽し
方角 西南の方よし
訴訟 始め旗色悪きも後よしその時和解してよし
勝負 負越しなり
売買 急ぐは損なり
貸借 初め不調なれども後談まとまる
待ち人 遅くとも来るべし
失せ物 出でず
走り人 出先にて困り戻るべし
疾病 長引くとも本復すべし
川崎大師おみくじ3番
第三番
『凶』
愁悩損忠良
青霄一炷香
雖然防小過
閑慮覚時長
賢者も時にあはず志を失なへる形なり誠をつくすも通ぜず悲嘆し時に短慮を越しやしよく大師を念じ善行をつみて時の至るを待つべし
川崎大師おみくじ4番
第四番
『吉』
累有興雲志
君恩禄未封
若逢侯手印
好事始忩忩
竜の淵かくれて昇天の時をまつが如く人もやがて意を遂ぐその時来るとなり物の成否は時の恵にあうにあり大師を念じ焦らず精進して其の加護を待つべし
願望 機は熟したり意外に十分に叶ふ
悦び事 初め思ひたるより後に至りてよし
交友 親友の援をうくべし
恋愛 語りて将来によき人を得るべし
婚姻 思はしき談にあらず後よき縁談来るべし
出生 安産なり
職業 前途輝き見ゆ慎みて務むれば次第に幸なり
住居 移転は見合わせてよし
造作 支障なし
旅行 道中は意に満たぬ事も堪へよ行先幸あり
方角 東方又は西北の間よし
訴訟 始めは遅々として進まざるも好転し勝つべし
勝負 骨折りはあるも勝なり
売買 共に十分の利あり
貸借 焦るべからず不義理ならぬ様すべし
待ち人 来るべし
失せ物 出づるは必定なるも遅し
走り人 支障おこりて出たるまゝなかなか帰れず
疾病 遅くとも本復すべし
川崎大師おみくじ5番
第五番
『凶』
家道未能昌
危危保禍殃
暗雲侵月桂
佳人一住香
進退ともに齟齬し艱難苦労たへず故に心を正し真をつくして大師を念じ加護により幸のいたるを待つべし
願望 叶ひがたし思ひとまるべし
悦び事 総じて悪し
交友 仲たがひする事あり思ひあひなれば平静に交るべし
恋愛 思ひとどかずあせらず待つべし
婚姻 調ひても末悪し
出生 重し
職業 仕事思はしからず骨折後となることあり
住居 外へうつりて悪し
造作 よろしからず
旅行 よろしからず行先災難あり
方角 東南の方よし又は南西の方もよし
訴訟 勝目なし
勝負 敗退すべし
売買 買はあし売物は早く売払ふてよし
貸借 損失を受くることあり控へてよし
待ち人 来らず
失せ物 出で難し強いて尋ぬれば災難に遇うべし
走り人 途中で隔てられて帰らず
疾病 本復叶ひがたし
川崎大師おみくじ6番
第六番
『末吉』
宅暮鬼凶多
人事有爻訛
傷財防損失
祈福始中和
道に踏み迷ひ後本道に出づるが如し巳が過を改め誠をつくし一心に大師を念じ心の和をはかりて幸の至るを待つべし
願望 願ひごと叶はず思ひ止まるべし
悦び事 始め悪しく後吉
交友 反りて恨を受くる事あるも真を尽すべし
恋愛 仲たがひを生ずることあり心すべし
婚姻 悪し
出生 思ひしよりも遅れて産る但し軽し
職業 思はしからぬ事多かるべし心をつくすべし
住居 移るは悪し
造作 控目にする事よし
旅行 よろしからず
方角 東の方又は北の方よし
訴訟 勝目なし
勝負 勝負なし
売買 売てよし買は買つてのちよし
貸借 共に控ふべし
待ち人 来るともおそかるべし
失せ物 出でかたし
走り人 時を過さずば帰るべし
疾病 大病なれども治す注意して看護すべし
川崎大師おみくじ7番
第七番
『凶』
鳥の翅を失へるが如し進退両難の姿なり急がば思はぬ不幸に遇ふべし常にまことをつくして大師を念じて時の至るを待つべし
願望 叶ひがたきも末のためにはなるべし
悦び事 なし
交友 互ひに喰違ひあれど底意は変らぬなり
恋愛 苦慮あるべきも静かに雲のはるゝをまつべし
婚姻 悪し
出生 難渋なり
職業 仕なれたる事はよし変りたる事始むるは悪し
住居 当分今のまゝがよし
造作 半吉なり
旅行 悪し
方角 北東又は東の方よし
訴訟 有利の材料乏し先ず敗訴するべし
勝負 勝負なし
売買 見透し悪し共に暫く時を待つべし
貸借 貸回収遅るべし借は督促するべし
待ち人 途に障ありて来らず
失せ物 出で難しされど早く尋ぬればでることあり
走り人 思はしからずしてかへるべし
疾病 本復しがたし若し長引けば助かるべし
川崎大師おみくじ8番
第八番
『大吉』
勿頭中見尾
文華須得理
禾刀自偶然
当遇非常喜
心を凛として高くもち徳をほこらず実意を致さば大師の功徳により自ら幸は門辺に来るべし
願望 叶ふべしされどひが事ならば後の災あり
悦び事 心正しき人は喜びあり
交友 よき友を得べし
恋愛 すぐれた人に相愛をうく心を尊く持つべし
婚姻 初め憂あれども後にまとまるべし
出生 安産なり
職業 自らの才能をあらはし得てほまれあるべし
住居 よし信心深ければ後々までよし
造作 さわりなし
旅行 よしされど道にてゆだんせば損することあり
方角 南西又は東南の方よし
訴訟 大いに都合よく勝をうべし
勝負 心を高くもちてのぞめば勝利なり
売買 十分よしされど時を過せば悪し
貸借 不相応の考へにてなすべからず
待ち人 来るべし
失せ物 思ひもよらぬ所より出て来るべし
走り人 心得ちがひをさとりてかへるべし
疾病 本復すべし
川崎大師おみくじ9番
第九番
『大吉』
有名須得遇
三望一朝遷
貴人来指処
華果応時鮮
恰も旭日天に昇るが如し願望所達の好機なり只管大師を念じ正道を躍進すれば大いに志望を遂ぐべし
願望 十分叶ふべし先輩の意見に従ふべし
悦び事 十分にあり
交友 有力な友の援けをうくべし
恋愛 幸なる愛をうく先幸よし
婚姻 大いによろし先も多幸なるべし
出生 安産なり
職業 自分の能力にほこるなかれ十分の力をあらはさん
住居 宅をかへてもよし
造作 さはりなし
旅行 よし行先も幸なり
方角 北西の方又は東の方よし
訴訟 勝算十分なり進みてよし
勝負 必ず勝つべし
売買 共によし大いに利あるべし
貸借 人にさからはぬやうにすべし
待ち人 来るべし殊に仕合せよし
失せ物 出づべし高き所をたづねべしおそくては出がたし
走り人 早速帰る迎へを出せばなほ早し
疾病 本復すべし
川崎大師おみくじ10番
第十番
『大吉』
旧用多成破
新更始見財
政求雲外望
枯木遇春開
旧き過を改め後だたぬ施設等を改造して新生の意気を以って進まば諸事望外の成果を収むべし大師を念じて正しく堂々と歩めば幸是より愈至るべし
願望 叶ふされども中頃にさはり出来ることあり信心すべし
悦び事 十分に吉
交友 交情に注意すべし
恋愛 末には意外な幸あるべし
婚姻 よし末々までも幸なるべし
出生 安産なり
職業 新しく正しき仕事に光明みるべし
住居 転宅してよし
造作 よろづよし
旅行 よし行先幸あり
方角 西の方南の方よし
訴訟 有利なり
勝負 勝利あり
売買 九分通りよし買物とくに吉
貸借 古き貸借を済して新規にすればよし
待ち人 来るべし仕合せよし
失せ物 出づべしもし出ずとも代りによき物を得べし
走り人 すぐかへらざるも後にかへるべし
疾病 本復すべし